最近コンサートへお出かけしていますか?
好きなアーティストのライブや親子でいけるコンサートなどさまざまな形態がある生演奏ですが、今回はクラシックについてのお話です。
クラシックコンサートへ行ったことが無い方も気軽に足を運び、音楽の力を感じる機会が増えたらと願い記事を書きます。
知ってるよー!という方はぜひ復習するつもりでサラっとお読みください。
教室としては来月、大きなホールでピアノ発表会を開催を予定しています。
その際にも今日紹介する内容を生かしていただけると嬉しいです。
クラシックの魅力
ロックやポップスに比べると「敷居が高い」と思われがちなクラシックですが、そんなことはありません。
生活のなかにもクラシック音楽はしっかり存在しています。街の中にあるお店のBGMや、テレビ・CMで使用されている楽曲は数多くあるのです。
個人的には最近でいうと、お気に入りの曲「バッハ作曲カンタータ(賛美歌)」が枕のCMに使われていました。わたしは嬉しくて番組の合間にその曲に出会えるとついつい急いでテレビに駆けつけてしまいます。
たまにいく病院の待合室はいつもピアノ曲を流しているので行くたびに「今日はベートーヴェンか〜」など、ラインナップを楽しんでいます。
音楽の歴史はとてつもなく長いため簡単に説明できませんが、いまクラシックと呼ばれ演奏される音楽はおよそ400年前の17世紀バロック時代以降のものです。
壮大な時の中でメロディやハーモニーが進化し続け、それぞれの時代ごと新しい発見を繰り返してきました。
それまでの文化を更新する作曲家や演奏家にはどんどんファンが増え、当時のヒットチャートにはショパンやリストも並んでいたのです。(現代の歌手やアイドルのように!)
時代の最先端だった音楽を今わたし達がクラシックと呼んでいるのです。
そんな現代。
インターネットや録音媒体で音楽はかなり身近な存在になりました。
イヤホンをつければ簡単に個人で聴くことができる演奏。
しかし生演奏の魅力はみなさんご存知ですか?
一度きりしかないこの瞬間を彩る時間の芸術。
演奏者の失敗できない!というような緊張感と、観客の呼吸さえも感じ取ろうとする繊細な空気感。
その時にしか生み出されない一音一音にに立ち会うことができる場がコンサートなのです。
生のステージは演奏者が作曲者から汲み取ったメッセージを表現する場であり観客は表現されたものをありのままに受け取る場。そんなふうに心得てぜひ演奏会にお出かけしてみてください。
マナーがある理由
コンサート中、その場所は観客と演奏者たちだけの時間と空間です。
流れる音楽に身を任せて曲の世界を楽しむことを大切にしてください。
しかしその空間は一人だけのものではなく大勢の観客と共有するもの。
その場にいる全員が気持ちよく過ごすために約束事をつくるのはやはり必要なことです。
公演によってそのルールは変わることもあるので、行きたいと思うコンサートを見つけたらどのようなことに配慮すべきかを確認しておくようにしましょう。
客席でのマナー = 音を立てない
電子機器の電源はOFF
スマホや電子時計などを持っている際には、必ず開演前に音が出ないよう確認しましょう。
多くの場合、演奏中は客席の照明も暗くなるので液晶画面などの光も周りの妨げとなります。
音や光が出る持ち物は、極力持ち込まないように心がけてみてください。
演奏中の出入りはしない
どうしても公演中に席を立つこともあると思いますが、一瞬一瞬鳴る音を聴き逃さないように努めている方もたくさんいらっしゃいます。そのため曲の途中などではなく、プログラムの間や拍手の最中にそっと会場の扉から出入りすることが望ましいでしょう。
全く音を立てずに移動することはかなりの至難の業です。演目がおこなわれている際には特に周りへの配慮をしてください。
寝てしまっても大丈夫
演奏中に寝てしまうことは演奏者によりさまざまご意見あると思いますが、おそらく大丈夫!心地よい音楽を聴くからこそリラックスできることも音楽に関わる方々は理解してくれるでしょう。けれどやっぱり。イビキをかいてしまったり、周囲に不快な思いをさせてはいけません。
小さなお子さまが寝てしまった場合は状況に合わせて、客席やロビーで時間を過ごすと良いかと思います。
拍手は周りと合わせてでOK
多くの人が難しいと感じるのはクラシック特有。「ピアノソナタ第○番」という一曲が、実はいくつもの楽章ごとに分かれている場合です。いくつかのセクションを総じてひとつの曲だということは、初心者の方はなかなか知り得ない知識です。
そのため曲を知らない場合は、周りの方とあわせて拍手をおくってください。
演奏者がお辞儀をしたタイミングで拍手を送ればまず間違いありません。落ち着いて曲の始まりと終わりのお辞儀でのご挨拶を待ちましょう。
身だしなみ
コンサートへお出かけする際の服装は決まっていません。
特に近年、国内で開かれる演奏会でカジュアルなお洋服を着ていても浮いてしまうことは無いでしょう。
ですが演奏者と観客だけの特別な空間。公園に行くような汚れても良い服装ではなく、華やかなステージに花を添えるようなイメージでおしゃれをしてみることがおすすめです。
その際カサカサと音が鳴らないような素材の服を着用することも周りに優しい配慮のひとつです。
観客も演奏会をつくる一人
何度も何度も音は出さないように!と書きましたが、咳やくしゃみは生理現象なので仕方ないことです。ですがハンカチなど口元に当てることができるものがあれば、最小限の音量でおさめることができます。
静かにできるかわからないからやめておこう…ではなく、ぜひ自分がいま行けるかなと思う範囲内でコンサートを探してみるのもよい工夫だと思います。
調べてみるとお住まいの近くでも音楽に触れる場はきっとあります。
演奏者は心をこめて奏でた音楽を受け取ってくれる人がいることにきっと喜んでくださるはず。そういった聴き手のみなさんのためにも、音のひとつひとつに細やかな気配りをし、演奏の質を高めたいと練習に励んでいます。
昨今は赤ちゃんから行けるコンサートなども多く存在していて、わたしも娘とたくさん足を運んでいます。
そういった公演では子どもたちの声も演奏の一部として扱ったり…と。これまでの概念が変わってきていることも感じます。
時代に合わせて新しい演奏会の形を受け入れ参加していくことはもちろん。その上で、やはり最低限の音楽を聴きたい人への配慮をみんなが持って、未来の文化を作っていきたいですね。
この記事をよんでくれたみなさんが、すてきなコンサートでのひとときを体験していけますように。
あとがき
わたしはコンサートが大好きで月に一回程度。なにかしら観にホールや劇場へ足を運んでいます。
ピアノの演奏やオーケストラ・人形劇・子どもむけコンサート・ミュージカルなどジャンルはさまざまですが、エンターテイメントの力は何よりの心の栄養剤です。これがないと頑張れない…と思うほどに元気をもらいます。
今は娘といっしょに行くことができるものに限りますが、それでもたくさんの種類があって興味は尽きません。
そんなわたし達親子がハマった本と人形劇についてを来週は記事で公開する予定です。
月末エッセイ企画「へなそうるに出会った日」
コラムとは少し違う、わたしの日常の話です。よろしければまた♪
クラッシックのことを知りたくなった♡
子育てでは、様々な面からアプローチかけてあげたいから、私も色々なところに足を運んでみたくなったよー ·͜·♡