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笑顔がいっぱいなピアノ発表会

2023年5月13日土曜日
第5回ピアノ発表会を行いました。

約三ヶ月前のピアノパーティからクラシック曲の学習に切り替わり、参加者は選曲から練習までたくさんの努力を重ねてきました。

当日午前中はリハーサル時間をとり、ホールでの演奏や手順を確認します。

自分が出した音が遠くまで飛ぶ感覚。ホールが豊かな響きに満たされていく感じ方をここで知ってもらいます。

弾いている人と聴いている人の聴こえる音は異なります。いかに客観的に耳を置けるかがホール演奏の鍵です。


もともとピアノは高音域の音より低音域のほうが響きやすい楽器。
和音がグラデーションのように空気を震わせるなかに、メロディを唄う技術が必要です。

リハーサルでは左右で奏でる音のバランスやテンポ感。又これまでそれぞれの生徒たちと一緒に創った曲のイメージや物語を表現できるよう、ひとことアドバイスを伝えます。

バタバタといつも走り回っている先生をよそに(笑)みんなとても落ち着いて真剣な表情でピアノに向かっていました。


指導の際は「〇〇ちゃんのいいところはこういうこところで、今弾いたこの部分はこうするといいよ」と良かった点改善する点を1つずつ伝えることを心がけています。

表現者として“もっとこうしてほしい!”と思うことは尽きませんが、直前にできることは限られています。

ましてや子どもたち。一度に意識できることは基本的に1つと心得、できるだけシンプルな言葉がけをしています。
リハーサル後には演奏が一段レベルアップ!本番に安心して向かえるよう準備させてあげることが力を出し切るポイントだと思います。


実際に本番はひとりひとり。

これまでで一番の演奏を披露することができました。

今回はほとんどの生徒が楽譜を見ないで演奏をしてくれました。
どうしても心配な子にはもちろん無理はさせませんが、ここまで弾いてくればみんなしっかり楽譜を頭に入っています。
表現に集中するためには暗譜はやはり重要な要素です。
自分の曲にしっかり向き合い、覚えて、披露する

この過程が27人(わたしも含めます!)全員でできたことが最上級の喜びでした。

エンディングは全員ステージへ上がり、みんなで「こどもがいっぱいわらってる」を歌いました。リトミックスカーフで作ったカラフルな演出はどうでしたか?

8分の6拍子は、ピアノを指導していてもなかなか伝えにくいと感じる拍子です。
大きな2拍子を体感してもらえるようにスカーフをたっぷりやわらかく振る練習をして、当日臨みました。

いろんなくにのひとが あつまるひろばで
ひろがる わらいごえ ひとつになる
ワッハッハ イッヒッヒ エッヘッヘ ホー
てをたたきあって
ワッハッハ イッヒッヒ エッヘッヘ ホー
なかよく ウフー

こどもがいっぱいわらってる 作詞作曲:村下孝蔵

とても愛着の湧く歌詞と、やさしい拍子感。
そして一度聴いたらついつい一緒に口ずさみたくなるメロディ。


エンディングの楽曲選びにはかなり悩んだのですが、今となるとこれしかなかった!と確信するほど、一番良い選曲ができたと思います。

サビの「ワッハッハ〜」からは簡単な手のフリもあって、こどもたちの笑顔が一人も漏れなく本当に可愛いんです。とろけます。会場にいてくださった方ならお分かりいただけるのでは…!

あたたかさと幸福感を感じる空間でした。

発表会が終わって約二週間。
その後のレッスンではみんな、本番の感想や次の目標へ向けての意気込みを伝えてくれています。

クラシック曲をバリバリやった後なので、普段の教本に戻りつつ好きな曲をやっていいよ期間に入るのですが、普段なら流行りの曲やアニメゲームの曲など選ぶ子も「発表会で◯◯ちゃんが弾いてた曲やってみたい!」と自らクラシックを選んだり。

みんなにとって、この本番がまたピアノに興味を持つ良い刺激になったのだと思うととても嬉しいです。

今後の予定は秋にピティナステップ。冬に教室パーティー。年度の変わり目ごろに発表会を…とイベントをご用意するつもりです。

目標をもち計画を立て練習していく中に上達への近道はあります

このプロセスを繰り返し行うことで、ピアノの技術はもちろん。精神の成長も感じるはずです。

諦めずに最後まで弾ききること。
舞台にひとり、胸を張って立つこと。
先生との信頼関係。
家族に喜んでもらう経験。
同じ目標にむけて努力をする仲間。

目には見えない。でもかけがえのない宝物が得られる機会です。

これからも一人ひとりに寄り添い、参加してくれる子どもたちやご家族のみなさんに「参加してよかった」と思ってもらえるような機会を多く創っていけるよう、日々わたしも精進してまいります。

参加してくれた門下生たち。支えてくださったご家族の皆さん。聴きにいらしてくれた方々。また、当日のサポートをいただいたスタッフの仲間たちへ。心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今後もあとうピアノ教室をよろしくお願いいたします♪

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